㊙︎展 めったに見られないデザイナーたちの原画 に行ってきました
事前予約制とありますが、当日予約も可能なので割と気軽に行けます。
3連休のど真ん中の日曜日に行きましたが、人もまばらで涼しくていい感じでした。
展示は2部に別れており、メインは2部目です。
1部の展示ではデザインフォーラムの歴史を見ることができます。
歴代のポスターやポストカードが展示されていました。 配色など歴史を感じる要素が多かった印象です。
植木鉢が繋がっているイラストが目にとまりました。 (一瞬ランプに見えた。)
1部と2部の間に、展示に参加しているデザイナーさんたちの道具や、制作風景を映したスクリーン展示があります。
部屋の壁、3方向いっぱいに広がる映像は圧巻です。この部屋で映画とか見てみたいなぁ。(写真撮っていいのかわからず、部屋の写真は撮りませんでした。)
2部では、総勢26名のデザイナーの展示がずらりと並んでいます。 デザイナーと一口に言っても、グラフィックデザイナーやテキスタイルデザイナー、照明デザイナーだと多岐にわたる分野の展示を見ることができたのはよかったです。
どの列も、デザイナーさんたちの「巨大なポートフォリオの一部」を見ているような感覚でした。
展示品の一つ一つにつけられた解説のタグ(キャプションというのかな?)も、デザイナーさん自ら書いたもののようで、この作品を捻出していた当時の気苦労など伺い知れました。
博物館や美術館で展示物を解説するタグって、第三者が書くことが多いと思いますが、作った本人が書いているのはなんだか新鮮でした。
また、作品を生み出す過程のメモやスケッチだけでなく、自身の思考整理の過程を展示している方もいました。
私は人が文字を書いているところや、人の手帳を見るのが大好きなので、まさかの手帳の展示に結構興奮してしまいました。
私の好きな本の一つである「センスは知識からはじまる」の著者、佐藤卓さんの展示もありました。アイデアの一つ一つを小さなメモ用紙に貯めているようで、ずらりと並んだそのアイデアの一つ一つに圧倒されました。
小さなサイズのメモ用紙なら、アイデアをカテゴライズしたり組み合わせたりするのに一役買いそうですね。参考になりました。
ロッテのガムのパッケージデザインの展示もありました。 パッケージデザインの申し送りってトレーシングペーパーの上から書くのですね。なんだかかっこいいです。
高輪ゲートウェイ駅をデザインした建築家・隈研吾さんの展示は、模型の下に散りばめられた背景情報の多さに圧巻されました。他の方の展示は、紙に図やスケッチを描いて検討されている方が多かったのですが、この方は文字の量がすごい…。コンセプトを決定するまでの圧倒的なインプット量と、それをいきなり形にするのではなく一回言語化するというプロセスを踏んでいることが伺えます。面白い展示方法でした。
このように、職業の違いによるアウトプットの違いを見られることはもちろん、思考プロセスの参考になるような展示も多く、とても有意義な時間を過ごすことができました。
ちなみに、1時間半の滞在でしたが、運動不足腰痛持ちの私はちょっと腰が限界でした。泣
帰りにおみやげ屋さんで、サインペンを買いました。
このペン、赤いのは学生の頃によく見たことあったのですが、青色って珍しくないですか。
なんだか涼しげでつい手に取っちゃいました。
印刷したデザインを修正とかするときに使おうと思います!