しゃけlog

思考の整理めも

映画「マトリックス」を見た

今更ながら、会社の先輩におすすめされてマトリックスを視聴した。新作の映画が上映されているようなので、上映期間中にシリーズ全て見てから見に行きたい。今回は1(無印)を視聴したので、その感想を書き留めておく。

ちなみにマトリックスについての知識は微塵もなく、銃弾を物凄い腰を反らしたポーズで避けるあのシーンしか知らなかった…。

感想としては、世界観が面白かった!アクションも豊富でかっこいいシーンが多かった。中学生の時に見ていたら、おそらく目も当てられないくらい中2病が加速していたであろう。中学生の時に見ていなくて良かった!(?)
  
  
AIに支配され、AIの糧となるためだけに存在している人間は、マトリックスと呼ばれる仮想の世界で日々を生きている(と、錯覚している)。マトリックスとは、私たち視聴者が生きるこの世界や社会そのものである。それはイデアの影そのもので、その世界の本当の姿(現実世界)を人間は観測することができない。恐ろしいことに、現実世界では人間はAIによって製造され、工場でプラグに繋がれ眠りについているのだ。

よく暇な時に考える、「自分の生きている世界は現実ではなく、実際はどこかに脳があってそれがみているただの夢なのではないか」という妄想を見事に映画に落とし込んでいるのである。

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水槽の脳のイラスト

 

 

ところで、これはマトリックスの世界限定なのかもしれないが、AIによる支配世界のイメージが面白かった。AIに支配された世界というのは、白を基調としたまるで無菌室のようなイメージがあった。

しかしマトリックスによるAIに支配された世界は、暗くてまるでエイリアンのようなネチョネチョしてグチュグチュした感じだった。人間工場の描写なんかも、ゾンビとか宇宙人みたいな未知なる生命体によって作り上げられたもののようだった。あえてそのようにしたのか、当時はまだAI=未知の生命体というイメージが強かったことによるからなのかは分からない。とにかくイメージの違いがわかって面白かった。
  
   
マトリックスにはエージェントと呼ばれる存在がいて、AIが人間の形になったものである。生き残っている天然の人間を滅ぼすために、「現実世界」とマトリックスを行き来する人物を見つけ出し、始末しようと追いかけてくるのだ。エージェントはスーツを身に纏い、サングラスをかけて無表情でこちらを見つめてくる。バラエティ番組の「逃走中」に出てくるハンターの元ネタのようだ。エージェントとのアクションシーンも豊富で、特に後半の銃撃戦のところはドキドキさせられた(銃アニメ大好きっ子)。
  
   
必要な知識や技術を全てプログラムすることができるという世界観も近未来感があって良かった。通常の世界観だと、主人公が辛い修行に耐えてやっと身に着けるような武闘のスキルも、たったの数秒で頭にインプットすることができる。主人公であるネオが「I know Kung Fu」と行った時にちょっと感動した。私も「I know javascript」とか「I know UI/UX」とか言ってみたい。だれかプログラム作ってください。
  
  
マトリックスから現実世界に帰ってくるためには、電話回線を通して信号を送る必要があるようだ。これは99年の映画なので、街中の電話ボックスや家電をわざわざ探して転送してもらわなければならない。アクション映画らしくハンデがあってハラハラするシーンも多かった。ところで、この2020年代マトリックスでは無線LANで転送することができるのだろうか?だとしたらもうエージェントは人間を捕まえることは無理ゲーな気がするが。ジャミング?とかし始めるんだろうか?
   
  
最後のシーンではネオがマトリックスを完全に理解していて、主人公オーラが全開で良かった。マトリックスで生きる人間たちを救うために、これから奮闘していくのだと思う。

近いうちに2も見たい。